山の手博物館

住所:北海道札幌市西区山の手7条8丁目6-1
TEL:011-623-3321
FAX:011-623-1101

鉱石・鉱物・化石・岩石

世界の鉱石、化石

北海道の鉱石

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深 海 コ ー ナ ー

チムニー:有人潜水調査船「しんかい2000」が、1989年に那覇市の北北西約130kmの沖縄トラフ東縁部にある直径5km程の凹地、伊是名海穴(いぜなかいけつ)の海底で採取した熱水活動によるチムニー。チムニーは、金属元素等が溶けた熱水の噴出によって、その噴出孔周辺に形成される煙突状の堆積物。噴出孔では、コシオリエビ類、ヒバリガイ類、カンザシゴカイ類、大小のエビ類など多くの生物群集が見られた。

黒鉱型堆積物(マウンド)

チムニーが崩壊して堆積した大量の硫化物(イオウと化合した金属類)のかたまりによってできている。チムニーやマウンドの一部を採取・分析したところ、部分によっては高品質な銅・亜鉛・鉛等が見つかった。言わば、現在進行形で生成されつつある”金属鉱床(鉱山)”である。

【資料:国立研究開発法人・海洋研究開発機構(JAMSTEC)】

黒鉱型堆積物(マウンド)

チムニー

黒   鉱

海底で噴出した熱水が海水と接し急冷されて、沈殿した硫化物(イオウと化合した金属類)が作る鉱床で、黄銅鉱、黄鉄鉱、方鉛鉱、閃亜鉛鉱、さらに金や銀などの鉱物を含む。色が黒っぽいので黒鉱と呼ばれる(黄色っぽいのは黄鉱と呼ばれる)。成因は現在の海底で熱水の活動により盛んに形成されている「チムニー」「マウンド」と同じで、海底噴気堆積鉱床と呼ばれる。

黒鉱

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