「地図と鉱石の山の手博物館」は平成16年4月、札幌市西区山の手の地に開館いたしました。以来、“地図”と”鉱石”をテーマとして、道内外の鉱山資料、鉱石、岩石および鉱物の収集、旧鉱山の鉱石の寄贈を受けるなど収蔵品の充実を図り、魅力ある展示に努めてきました。そして各種地図、地図情報、測量機器等の収集・展示と共に、関連研究所の刊行物の販売を行っています。また、地域コミュニティーや各機関の教育活動・交流・情報交換などを支援し、地質・環境に関する啓蒙普及を目的として“野外巡検”や“石の相談会”などの博物館活動を続けております。
これからも、この美しい琴似発寒川の河畔で地域の皆様と共に歩んでまいる所存です。皆様のご来館・ご利用を心よりお待ちしております。
当館を開設した故鈴木哲夫前館長は、高校時代、宮沢賢治の生き方に共感し、地質学に興味を持ち、大学・大学院では岩石の風化変質・金銀鉱石等を研究。その後、建設コンサルタント会社であるHRS(株)を経営の傍ら、石好きが高じて「地図と鉱石の山の手博物館」を開設しました。
開館は2004年4月27日(火)。私設の「地図と鉱石の山の手博物館」として開設し、2010年4月一般財団法人として体制を整え現在に至っています。
なお、前館長故鈴木哲夫氏は、令和元年11月7日に逝去されました。このことに伴い、博物館の代表理事を鈴木貴文が、博物館館長を内山幸二がそれぞれ務めております。
■名誉館長:土屋 篁(つちや たかむら)
1940年長野県岡谷市に生まれる。小学校時代における近くの河原での岩石や鉱物採集を体験したことが縁となり、地質学をめざす。
長野県立諏訪清陵高校卒業後、北海道大学理学部地質学部地質学鉱物学科にすすむ。同大学院理学研究科博士課程地質学鉱物学専攻修了。理学博士。
専門は深成岩および変成岩岩石学・鉱床学。北海道大学退官後は、北海道工業大学および酪農学園大学非常勤講師。北海道大学総合博物館資料部研究員。
趣味は写真撮影、テニスなど。アウトドア活動大好き人間。約30年前のスウェーデン滞在で味をしめたファミリーキャンプは、帰国後今日まで夏期の恒例行事となっている。
○著書○「北海道の石」(戸刈賢二氏と共著 北大図書刊行会)
■館 長:内山 幸二(うちやま こうじ)
1951年北海道の炭鉱町 歌志内市に生まれる。以降、父の転勤により小学校は赤平市・夕張市と転校。石炭や化石を身近なものとして接してきました。中学校より現在まで札幌市在住。専門は防災地質・地盤工学と岩石学・鉱床学など。理学博士。
このたび故鈴木館長の後を引き継ぎ、山の手博物館の館長を務めることとなりました。岩石や鉱物とのふれあい、子供達とのふれあい、仲間とのふれあいを大切にして、楽しく充実した空間を造ってゆきたいと考えています。よろしくお願いします。
■学芸員:櫻間 静恵(さくらま しずえ)
2006年より山の手博物館におります。
山の手博物館では毎年巡検等のイベントを予定しております。日程が決まり次第、博物館ホームページに載せます。 またイベント・その他の理由のため、臨時休館となる場合もございますので、ご確認のうえ山の手博物館までお越し下さい。